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ブログ

色とりどりの人生を!

2018-11-30

先月カモメ広場で出会った色とりどりの

さをり織りに魅せられて

その工房を見学させて頂きました。

 

諫早市にある「さをり織り工房」さんは

高度の知的障害の方々が通う障がい福祉事業所でした。

施設長の上野さんの息子さんがダウン症だった事がきっかけで立ち上がった工房。

今では多くの利用者さんが、さをり織り職人として活躍しています。

細い糸を玉結びして繋ぎ、何千回と織り機を通し一枚の長い布へと織り成す作業は、とても集中力を要します。

 

「初めから出来る子はいない。けど、出来ないと決めつけてはいけない。そう決めつけている親が多いんですよ。うちの子は障害があるから特別だと思いこんで、この子達の可能性に蓋をしてしまうのは実は親なんです。ここでは特別扱いはせずに、可能性を信じて自立をサポートします。

全員それぞれのペースだけど必ず出来るようになるんですよ」

と上野さんは、厳しくも優しい母親の顔で話して下さいました。

 

布の色柄は、折り職人さんの心の表現

世界に一つだけの彼らが織った布は、バッグやポーチ、帽子などに型を変え手にした人の心を癒しています。

 

自分のした仕事が、人の役に立つこと

そして対価を生むことが彼らの最大の喜びです。

なぜなら、その対価の一部を積み立て親を旅行に招待したり、兄弟にお小遣いをあげたりと

家族を喜ばせることができるから。

と、とても素敵なエピソードを沢山伺いました。

 

さをり織り工房で過ごした時間は

たった数時間でしたが

私にとって心洗われるピュアな時間でした。

 

さをり織りに込められた可能性は無限大!